昭和五年のこと、故松崎整道先生の講演記録から「お墓と家運」という小冊子が東京で刊行されました。この書物は明治以来乱れていた墓に対する一般の考え方に対して、世の関心を即し墓が人の世の禍福に重大な因縁を持つ所以を究明したものでありまして、広く世に裨益したものと思います。