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お墓のまつり方2の変更点

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!2 お石塔のこと


*次にお石塔の事を申し上けます。
*生存中に自己が自己の墓を建て、石塔の横または裏に自己の建てた事を書き表わしますと、一番可愛い供が無能力者の如き状態になります。
**この場合横または裏の自己の本名を削り取る様にして下さい。
1.順位について
*墓地の正面中央に最初先祖または親の墓を一基建て、それ以後の死者をその左右へ次々と建て両方に広がる計画の墓は(図一)中国の墓相をまねしした形で、孔子並にその子孫の墓はその代表的な形です。内地でもこの建て方が正しいと理屈の上で考えて、京都御所内紫宸殿高御座の向の例を引いたりしてお墓の成人なりと講する話を聞きますが、私がこの様なお墓を中国や日本で実地に研究致しました結果、九十%までは二三年の内に葬式を出す家庭となっております。
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*乱雑に石塔が建ててある家は、家庭内にゴチャゴチャの絶えない家庭であります。また未婚後家や、女天下、既婚後家のある家庭です。
*お墓を建てる順序は(図二)の如ぺ建てるのが一番理です。建てる順が逆になりますと、子が親の言う事を聞かなくなったり、女天下となったり致します。
*妻ある方で、妾の石塔を建てますと、建てた人は四五年の内七まで死亡します。
*同一墓地内で親族、兄弟などが共同で使用している墓地の家庭は、盛衰が交互となり、共に盛える事が絶対に出来ません。また精神的に互に気まづい思いをする家庭となります。
*家庭内に逆死のあつた場合はこの図13から逆に上へ建てます。
2.カロート式について
*代々石塔を建てるのを省略して、棺式や納骨堂式にして肉体や骨のみを入れて、入口の横に石板で死者の名を順に書き入れる式の墓が最近多く見かけますが、この様な墓を作りますと、長者も金がなくなり、養子となり、病人が出来、ついには子孫が絶えます。
3.台石について
*一番上の台石が二枚石、または三枚石および割れた石が使用してありますと、金銭や有価證券などの動産の増えない家庭です。
*上から二番目の台石が二枚石や三枚石、または割れた石や、数個自然石が台石として使用してある場合は、不動産が像かしない家庭です。不動産が所有物となっても、まもなく手ぱなさねばなりません。
*台石が一個のもの家庭は不動産が増加しません。
*上から三つ目の台石が一枚石であれば、そのお墓が建っでから財産は増加しません。
*上から三つ目の台石か二放石や、三枚石が使用してある場合は、前文一枚石ほど悪くはありません。
*柴石と言って四寸ほどの延石を四枚台石の最下部へ使用するお墓があります。境石の無いお墓にはよろしいが、境石のある墓地内では取り去る方がよろしい。
*猫足またはお膳の足め如く竿と墓石の間にすきまのあるお墓は、養子が相続致しますと財産が出来ますが、長男子が相続致しますと聞もなく財産をなく致します。
*下の台石が数個の自然石の上に置いてありますと、軽いきちがいの如き人が出來ます。
*一つの台石に二つ以上の竿石が置いてありますと、世帯主以外にこの家庭を支配する者があるか、軽い身体障害の如き人が家庭内にあります。
**この場合別々に良い台石をお作りになるのが正しいです。
*お石塔に雨風がかからぬ様にする方法として、御堂の中に石塔を祭ったり、石の屋根を作ったり色々考えられた墓があります。
**こうした墓を作りますと夫婦どちらか短命。または家庭に病弱者のある事を表わします。または他人がうかがい知る事の出来ない深い事情のある家庭となります。二三代の内に男子後継者がなくなります。
*台石に水入(阿伽水)や、花筒などの穴は刻まない方がよろしい。
4.竿干石について
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*竿石の太く短いは長命で、長子よりも長生きします。
*見上げるほどの高い石塔は、大きさによりますが、見下げられる家庭と十五年以内になります。
*自然石、または河原石、および栗石などで法名、または名を刻んだ墓は絶家または血統がなくなる事をあらはします。
*代々の石塔より二代続けて大きい石塔を建てますと、家運が少しかたむき、三代続けて建てますと転宅し、四代続けて次第次第に目立つほど大きなのを建てますと、その墓は無縁となります。
*竿石の細長きは短命か、次の代養子となります。
*自然石の台石の上に普通の台石、または竿石を置きますと、肉体上、または精神上軽い不備の人のある家庭。
*青石の石塔は、常に病人のある家庭です。
*黒石の石塔は、大問題を起す家庭です。
*軟かい石の石塔は、けが人やできもの、および病人が常にある家庭。
*竿石に金輪をはめますと、主人は自己の思う様にならず、他に支配者が出来ます。
*竿石や、台石や、墓地との開にセメントを使用して動く事の出来ない様にしてある墓は、腰の病気か、神経痛か、身体を動かす事の出来ない病気熱が家庭内に起ります。
*石にアザや点がありますと,ご家庭の人の身体の一部にアザやキズある家庭です。
*石塔の頂上に割れ、または穴あるは、頭にバゲあるか、精神病のある家庭。
*何々家先祖代々之墓、または先租代々之墓と正面に書き、法名の無い石塔は、次の代は養子、その次は財産あれぱ養子となり、なけれぱ絶家となります。
*竿石の表に二夫婦以上連記してあるは養子。
*夫婦の中央に後妻を入れ、先妻の子が相続した場合、親が早く死して幼年者主人となる。
*正面に夫婦の法名があって、横または裏に法名ある家庭は、外に愛人がある家庭。
*俗名の墓の家庭は男子血統のない事を表します。{{img tadasi_P26.gif,align="right"}}
*夫姑別々の墓は多くは後家となります。
*法名の中に本名の字が全部そのまま読める様に入れてありますと、子または孫の代が養子となります。
*石の過去帳と言って、一つの竿石に過去帳の様に沢山法名を入れてありますと養子となります。
*正面に何々先祖代々の墓と書き、横または裏にその墓地に骨を入れた人の法名を書きますと、その家庭の誰かが外に影の人を作った事を表わします。
*南無阿弥陀仏または南無妙法蓮華経と正面に書いてある墓は個人の墓と判断せずに供養塔の一種として判断します。よって相続の形ではありません。
*具所一会と書いてある墓は先祖代々とのみ書いてある墓と同一に解します。
*将棋形、酒樽形、日や月形などの奇形の墓は、養子または父早く死に、幼年者相続となります。
*夫婦の法名中、夫を向って左に婦を右に入れますと、女天下になります。
*表と裏、または表と横両方に花筒ありて、両方から参拝出来る墓は、家庭は衰微し、または身体障害があります。
*寄付金、または金銭、または物品の事を竿石に記入しますと、金銭上の損失があります。
*兄弟や親族が共同で、親や先祖の法名を入れた石塔を建立しますと、一方が早く家運衰微します。
*石塔の表を削って新に法名を入れますと、施主は間もなく死にます。
*本家や相続人に先祖の墓を建立する力ないため、分家が本家の墓を建てますと分家の財産がなくなります。
*金網をハメた墓石の家庭は、主人は自由の出来ない身となります。
*コンクリートの円形墳は、無能力者の生ずる家庭です。
*盛土の円墳は水子または幼年者の死者があるが、家庭の事で他に支配者がある形。
*他人または他家の霊を墓地内に祭ると、厄介者が生ずる家庭。
*木家と分家と同霊域内にあると、盛衰交々に来る相です。
*同霊域内に、三軒以上が協力しお墓を作るも不可。
*木標を建てたその墓標が腐って来ますと病人の家庭。
*墓石に苔や、ツタのあるのは病人常にある形です。{{img tadasi_P28.gif,align="right"}}
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*卒塔娑を建て、その前に石または茶わん、または釘打せる器物を使用すると金銭の出費の多くある家庭です。
*河原石を祭ったり、または墓地内へ入れると死人が死人を呼ぶ形です。
*竿石が二つ三つに折れている家庭は、大手術、ケガ人のある家庭。
*石が割れ、または破損している家庭の人は前または後、すなわち石塔と同じ個所にアザ、キズあとなどが出来ます。
*墓石の傾くは金銭に関する面白からぬ話がある形。
:間:母親が嫁入した娘の墓を建てるのはよろしいか。
:答:一日でも二日でも嫁入したら他家の仏です。よく世間では嫁入して二、三日で不幸亡くなられる方があります。生み母親は嫁入しても目も浅いから実家で祭ると言って実家の墓地内の一部でお祭りする方が時々あります、人情として道徳として当然の事であります。私も実地に調査したところ。百パーセントその家庭ではその後、嫁入した娘が離縁となり帰えるか、逐には年寄りの叔母さんとして他家へ行かず死ぬ方があります。
:問:分家してまなしに子供が死にますと、本家の墓地へうめる習慣があます、その吉凶は。
:答:分家したなら一家創立した事になます、新たに墓地を作らねばなりません。本家の墓地へ死体を入れますと、本家墓地は分家との共同墓地と解釈願います。共同墓地に致しますと盛衰交々来たる家庭運となり、両方二軒とも栄える事は出来ません。


「正しい建墓と祭祀」より
昭和二十三年発行 竹谷聰進著「正しい建墓と祭祀」より