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徳風会のこと

 徳風会のこと


徳風会とはどんな会ですか。
お墓のお掃除や無縁の供養をしたり、地蔵尊影奉流や放生会をする、すなわち功徳積みの会です。またお墓を建立せられる人の相談にも応じ奉仕しております。全国各地に会員があります。

 墓は必ず家庭に一致いたしますけれども、神宮、僧侶、仏像彫刻者、仏画家などの内の家庭で墓相の如くならぬ方があります。それは徳を積むからです。また父母、祖父母の内、だれか功徳を積んでおられると、その方の子か孫に必ず大成功者が出ます。親が種をまいてあると子または孫になって芽がはえるのです。
 先生は先祖を正しく祭つて功徳を子孫のために常に積んで下さいと言っておられました、また功徳積には種々ありますが、素人は生きた人にするとダマされる事があります、死んだ方にするとダマされる事は無いでしょうと教えて頂きました。

それで徳風会は毎月集合して浄行をしておられるのですね。
そうです、子や孫の幸隔を願うためです。
 自分は一代でよく名を成し産を造れた方があります。大抵は白分の腕一本で作ったと鼻高々とされますが大変な心得違いです。これはその方の祖先の内に祖父母か父母の四人の内多年功徳を積まれた方が必ずあるはずです、その陰徳によっての果報を受けられたのです。祖父母か父母が種をまいて運よくその方の代に芽が生えたのです。これは統計の結果一〇〇%間違いではありません。この場合先祖を正しくお祭りせられたらよろしいが、先租を正しく祭らないと晩年不幸に終る方が多いです。先祖を正しく祭るとはお寺さんにお経を頂きなさいと言う意と違います。
 この話は故先生が全国の一部会員に依頼せられ昭和九年に調査完了せられたのですが、一代で名をなし、また地方公共のため尽力せられた方や会社のため大変尽力された人々のため、功績または功労を表す碑または像を建立せられますのを時々見受けます。それは陰徳を表面に表した形で、もう陰徳では無くなります。その結果子孫が生活に困難する家庭となります。この事実から考えても自己の積んだ陰は表に表はさず、無形の財産として子孫へ譲るべきです。世間で入命救助して表彰される方がありますが、表彰されぬ方がよろしい。
徳風会は各地にありますか。
あります、仙台、東京、名古屋、岐阜、大垣、京都、松坂、大和、和歌山、大阪、大阪より以西十万以上の都市には全都あります。

  • 徳風会には会則がありません。規則がましい事もありません。
  • 百万長者のご夫婦も、庶民夫婦の方々も同じ様にして、もくもくとして浄行に参加されます。
  • 古い方も新しい方も差別はありません。
  • 各地方には会長も幹事もありません。
  • ただ運営上事務所と会計係と世話人があるだけです。
  • 徳風会の浄行に別室を造って世話人や会計や特別な方が使用する事が出来ません。
  • 参加せられた方は皆な平等であります。一二の人のために特別待遇はゆるされません。
お墓が家庭運に合はぬ実例がありますか。
出雲大社教の千家、伊勢山田の宇治土家、黒住教管長家、真宗の一部管長の家などあります、これなどは先祖から神官社家またはお寺さんとなり、多くの人を徳化する功徳でお墓の相が悪くとも、家庭はお墓の如くに全部ならない、ただしこんらなどの家庭も徳化する事を止められると直ちにお墓の運命に引ずられます。


 主婦のつとめ



先祖の祭りは家庭内の誰が主となって致しますか。
夫ある妻の務でず。妻は子を生み育てる事は世間の方はよく御存じですが、子を生み育てる事の反面は、先祖をお祭りする事になります。日常の炊事や針仕事は使用人でも出来ますが、妻の使用人と異なるところは先祖を心からお祭りする事と、子を生む事です。先祖を祭り、その陰徳を子に伝え、子孫を幸福にするのが妻の務です。
  • 古来その務めを家風と言います。それがため家風の宗教を他の宗教に変えますと、一度は家庭内が乱れて家政に凶事が起ります。
  • 未亡人は夫を供養し、その徳を子孫の幸福のために積む様にして下さい。
なかなかお墓と言うものは意味の深いものですね。
そうです、机の上の空論ではありません。また迷信でもありません。お聞きの如く実地研究統計調査した結果です。人間に先天運と後天蓮とありとすれば後天運を開く元です。また子孫を幸運にせしむる無上の道です。家庭の幸、不幸は墓によって必ず左右せられます。現在の幸運はその人一人の成功の力ではなく、祖先の陰徳すなわち余慶であります。古言に積善の家は余慶ありと教えております、お互いに先祖の恩を忘れぬ様に先租を正しく祭り、子孫のために、子供の幸福のために、功徳を積みませう。
家庭の主婦たる者はななか重大な役目ですね。
お仰せの通りです。
松崎先生が死亡せられまして徳風会の次の指導者は何人ですか。
松崎整道先生の御子息、松崎恵吉様にお願いする事になつております。住所は東京都太田区雪ケ谷一七一です。
竹谷様は松崎整道先生の高弟ですか。
私は高弟ではありまぜん。大阪市に川舟喜太郎様と言う先輩がおられます。
東京の松崎先生のお宅は戦災の際付近近一帯焼亡の中でひとり無事でしたが、沢山ご指導せられました内で、戦災で焼けたご家庭は何軒ありますか。
調査しましたところ、初めから完成まで竹谷が直接指導監督しましたお宅で、戦災で焼けたのは、大阪市高津一番町、オソメ香油本舗ならびに同東京支店、火災では京都市北部で山林の一部のみで他は全部、支店、出張所なで焼けずに無事でした。多くのうちには、隣まで焼けて来たが助かった家、および裏の便所の付近まで焼けて被害の無かった本宅や支店などがあります。
竹谷さんの直接ご世話さられた家で、家庭にご病人は出来ておりますか。
ほとんど家庭に常病人はありません。
子供が死なれたお宅はありますか。
私の世話した家で昭和十五年以後の墓で、二十軒に一軒の割で逆死があります。それもただ今研究中で近く百%、親より早く子供が死亡する事の無い方法を考えて発表します。


 長時間色々人々のため、有益なお話を精神的問題でなく、安く守りやすい、かつまた簡単で家庭が幸福になる貴重な話をお聞かせ下さいましてまことに有難うぞんじます。私が聞いておりますと、徳風会の指導者により各地に出来た正しい先祖の祭り方をせられたご家庭で、考える事の出来ない幸福を夫々得て、大変喜んでおられます話を、次から吹へと徳風会の浄行の日に私語しておられますのを聞きます。有難う御座いました。
 お別れして表へ出た時は日も西に暮れんとする時刻でした。阿波橋から水の清らかな流れを見たとき、本日お聞きしたお教えは、この水の流れの如く清らかに切れる事なく人類続く限り必ず伝えられるであろとー思ひます。


昭和二十三年発行 竹谷聰進著「正しい建墓と祭祀」より

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 墓相Wiki 最終更新時間:2011年08月08日 15時23分53秒